奈落の底への伝言5・・全力疾走2
全力疾走の状況を、昔、江崎玲於奈 博士が言っていた。そのことの多くが天才秀才の経験と似ている。
暗いトンネルに入ったようで前も後ろも見えないという。もう、帰れないとも感じるらしい。胃腸などがガタガタになることもあるらしい。けっこう危険な状況ではあるが、普通の受験勉強では、そこまで行き着けない。自分にむち打つぐらいの状況までだろう。・・携帯を切れ。恋人は待たせろ。
しかし、中にはウツになる人もあるようだ。ああ、これは医師や会社員でも同じことだ。気はしっかり持たなければならない。この戦いは必ず勝つ、そうして、自分が他を救済するとね。少し、うぬぼれもいるなあ。
全力疾走後の爽快感を、分かるように表現しよう。そうゲームで勝利したようなものだろう。コンピュータゲームだと画面クリヤーかな。私はゲームはしないが、多分そうだろうかなあと思う。
ただ、コンピュータゲームはホドホドがよかろう・・・おもしろくなるように設計されている・・企業の手の内の世界だと思うがねえ。え?じゃあ、アニメはって?
これは理屈じゃないよ。ほら、あの大震災で漫画本が読まれた話を聞くと、少なくともゲームまで含めて、癒しの働きがあることでねえ。
ちょっと待った。今は、短期決戦中だ。
アニメもゲームもノイズだよ。
SN比が良くないとダメだ。シグナルを受けて、ノイズを除去しないと、ライバルの太刀なども見えないのだ。
もう、ずいぶんと昔のことだ。
私は、研究物を仕上げようとしていた。だが、それは特殊な状況では簡単に解けたのに、変数に属するものが多くなると、記述できないほどの数式になるので弱っていた。うーん、これは行列にでもしないと無理かあ・・すまんなあ、理系の話で。・・で、やれるところまではやったが、どうしても無理だった。私は寝た。本当に寝たのだ・・・しかし、20分後に何かが聞こえたように思ったし、寝ボケずに起きていた。
すぐに照明をつけて研究物を開く。聞こえた声は解けるという確信だった。果たせるかな。ムム、解けた!!・・・1時間も要しなかった。このときに納得したんだ。何をって、ほら、炭素の鎖を輪にしたベンゼン環を見いだした話をね。また、湯川秀樹の天井に見えたとかの発見をね。
あなたの、このような全力疾走というか熱中した姿が見たいのよ。
よいか、まず、携帯を切れ、恋人は待たせろ。ノイズだよ!
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